キピエゴン、パリ五輪で女子1500mと5000mの2冠目指す
このニュースをシェア
【6月16日 AFP】陸上のパリ五輪ケニア代表選考会は15日、ナイロビで行われ、フェイス・キピエゴン(Faith Kipyegon)が女子1500メートルの出場を決め、5000メートルとの2冠を目指すことになった。
1500メートルで五輪2連覇を達成しているキピエゴンは、完璧な走りを見せて3分53秒98の好タイムを残した。一児の母でもある30歳のキピエゴンは、この2日間で両種目の切符を手にした。
キピエゴンは「1500メートルで3連覇をして、5000メートルに集中するというのは歴史的なことになる。簡単ではないとわかっているが、できるか試してみようと思っている」と述べた。
これまでにこの種目で五輪の連覇を達成したのは、キピエゴンとタチアナ・カザンキナ(Tatiana Kazankina、旧ソ連)の2人しかいない。
昨年の第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)でキピエゴンは、1500メートルで大会3度目の優勝を飾ると5000メートルも制して2冠を達成。また、昨年だけで3種目の世界記録を更新していた。
一方男子800メートルでは、エマヌエル・ワニョンイ(Emmanuel Wanyonyi)も五輪行きを決めた。前日の準決勝の残り10メートルで接触により転倒するも、救済措置で決勝に進出したワニョンイは、自己記録を更新する今季世界最高1分41秒70でフィニッシュした。
ワイクリフ・キンヤマル(Wycliffe Kinyamal)が1分42秒50で2位に入り五輪出場権を獲得したが、五輪王者エマニュエル・コリル(Emmanuel Korir)は代表入りを逃している。
男子100メートルでは、アフリカ記録保持者のファーディナンド・オムルワ(Ferdinand Omanyala Omurwa)が代表入り。今季5度目のレースにして自己2番目の最速タイムとなる9秒79を記録した。
東アフリカの陸上大国であるケニアからは、総勢36選手がパリ五輪に出場する。(c)AFP/Aileen KIMUTAI