【6月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は14日、78歳の誕生日を迎えた。トランプ氏は11月の大統領選で再び対戦するジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(81)を年老いて弱っていると攻撃することが多いが、トランプ氏自身の心身の健康を問題視する声も高まっている。

 トランプ氏とバイデン氏の年齢差はわずか3歳。どちらが次期大統領になっても、米史上最高齢での就任となる。

 世論調査によると、米国人の大多数はバイデン氏が高齢過ぎると考えているが、トランプ氏についても同じように考えているのは少数にとどまる。

 だが、このところメディアへの露出が増えたトランプ氏も、バイデン氏が繰り返しているのと同じように、失言するリスクが高まっている。

 13日にも、自身が大統領選の共和党候補として正式に指名される党大会の開催地ミルウォーキー(Milwaukee)を「恐ろしい場所」と呼んだとされ、軽く炎上したばかりだ。

 トランプ氏も、年齢の近いバイデン氏を攻撃すると裏目に出ることは認識しているようだ。

 昨年9月のインタビューでは、バイデン氏について「それほど高齢というわけではない」と擁護。「年齢とは興味深いものだ。非常に鋭敏なままの人もいれば、鋭敏さを全く失ってしまう人もいるからだ」と主張した。

 バイデン氏も14日、年齢問題に関してはトランプ氏に同意したようだ。X(旧ツイッター)に「老人から老人へ。ドナルド、78歳の誕生日おめでとう。年齢はただの数字だ」「だが、この選挙は選択だ」と投稿した。(c)AFP/Jim WATSON