ローマ教皇、男性同性愛者への侮蔑語を再び使用 報道
このニュースをシェア
【6月13日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、87)が11日、伊ローマで行われた司教らとの会合で、男性同性愛者に対する差別的な表現を再び使用した。イタリアメディアが12日、報じた。
教皇庁立サレジオ大学(Salesian Pontifical University)を訪問した教皇は、ローマ方言のイタリア語で男性同性愛者に対する侮蔑語「frociaggine」を用いた。
ANSA通信によると、教皇は司教約200人との私的な会合で「バチカンには『frociaggine』の雰囲気がある」と発言。
伊日刊紙コリエレ・デラ・セラによると、教皇はさらに「ゲイは良き少年たちだ。彼らは主(しゅ)を探している」と述べた上で、男性同性愛者は神学校に受け入れるよりも「良き父なる神、心理学者のもとへ導く方が良いだろう」と語った。
この発言について、教皇庁はAFPの取材に対してすぐに回答しなかったが、同日のうちに「同性愛傾向のある人々の神学校への受け入れをめぐる問題を再び論じ、彼らを歓迎し、教会内で付き添う必要性について繰り返した」と説明。侮辱語の使用については触れなかった。
教皇は5月下旬にも、イタリアの司教らとの非公開の会合で同じ言葉を使い、謝罪した。(c)AFP