マクロン氏、「どんな結果でも」辞任せず 仏総選挙
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【6月12日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は11日に公開されたインタビューで、欧州議会(European Parliament)選挙で極右「国民連合(RN)」が躍進したのを受け踏み切った国民議会(下院)の解散総選挙について、いかなる結果になろうと辞任することはないと明言した。
総選挙は6月30日に第1回投票、7月7日に決選投票が行われる。
マクロン氏は仏誌フィガロ・マガジンのインタビューで、RNが総選挙で勝利して辞任を求めてきたらどうするかと問われると、「憲法を起草するのも、その精神を生み出すのもRNではない」「制度も大統領の地位も明確だ。総選挙がいかなる結果になろうとも」と答えた。
また、過去2回の大統領選の決選投票で下したRNのマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)氏については、再び討論する用意があると述べた。
突然の解散総選挙に踏み切ったことについて「正気か」と問われると、「私はフランスのことだけを考えている。国益のための正しい決断だった」と一蹴。「恐れず投票に行きなさい」と国民に呼び掛けた。
フランスで9日に投開票された欧州議会選では、マクロン氏率いる中道の与党連合がRNに大敗。
世論調査で予想された通りの結果となったが、総選挙でもRNが優勢と伝えられている。
だが、マクロン氏は「世論調査など一度も信じたことはない」「新たな選挙戦が始まっている」として、欧州議会選の結果にとらわれて判断すべきではないと語った。(c)AFP