韓国軍、軍事境界線一時越境の北朝鮮兵に警告射撃
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【6月11日 AFP】韓国軍は11日、複数の北朝鮮兵が軍事境界線を越えたとして警告射撃を行ったと発表した。両国間では現在、北朝鮮の「ごみ風船」作戦と韓国の拡声器での宣伝再開をめぐり緊張が高まっている。
韓国軍統合参謀本部は「非武装地帯(DMZ)内に配備された北朝鮮兵の一部が、南北軍事境界線を越えた」と述べ、「わが軍が警告放送と警告射撃を行うと、(北朝鮮兵は)北側に退いた」と説明した。越境が起きたのは9日としている。
「警告射撃後、北朝鮮兵はすぐに撤退した。それ以外はいつもと変わった動きは確認されていない」とした上で、韓国軍は境界線近くの北朝鮮兵を監視していると述べた。
韓国ではここ数週間、ごみの入った袋がくくり付けられた風船数百個が北朝鮮から飛来している。北朝鮮側は、韓国の活動団体が金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記を批判するビラなどを風船で飛ばしたことへの報復行為だとしている。
これを受け、韓国軍は北朝鮮に向けて拡声器による宣伝活動を再開。また10日には、北朝鮮側でも拡声器の設置を進めている兆候が見られると発表した。(c)AFP