外国協力議員めぐる調査に同意 トルドー加首相
このニュースをシェア
【6月11日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は10日、外国による選挙干渉をめぐる調査に加え、一部議員が外国政府にひそかに協力している疑いについても調査対象とする方針を表明した。外国の政治介入への議員の関与を指摘する報告書が先週、公表されたのを受け、野党が圧力を強めていたもので、首相は要求を受け入れた形となった。
国家安全保障・情報委員会(NSICOP)は先週、「内政への外国の介入工作」に一部議員が協力していたとする報告書を公表。中国、インド両国が最大野党・保守党のピエール・ポワリエーブル(Pierre Poilievre)党首らの党首選キャペーンにも介入していたと指摘した。
議会下院ではこれを受け、昨年9月から実施されている、2019、21両年の総選挙への外国の介入をめぐる調査に続き、議員による国家への反逆行為の疑いに関しても調査に着手するよう求める動議を11日に採択する動きが出ていた。
トルドー氏はそれを受け、「外国の介入については引き続き真剣に対処することが極めて重要だと考えている」と述べ、自身が率いる自由党としても動議に賛成する意向を示した。
動議を提出したケベック連合のピエール・ポール・ハス(Pierre Paul-Hus)議員は、「敵対的な外国に協力しているのが誰なのか、われわれは知る必要がある」と語った。(c)AFP