緑道がもたらした幸せな生活と豊かさ=山東省日照市
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【6⽉16⽇ Peopleʼs Daily】黄海(Yellow Sea)に臨む中国・山東省(Shandong)日照市(Rizhao)には、長さ約28キロの陽光海岸緑道という名の道がある。地元のサイクリングクラブのメンバーである李小樹(Li Xiaoshu)さんは朝早く、日の出東方灯台広場で仲間と落ち合って、この緑道を北に向かった。
日照安泰海洋美学館までは果てしなく広がる海を眺めながら走った。次に、そびえ立つメタセコイアの林の中に入った。李さんは「森林酸素バーに着きました」と説明した。李さんのお気に入りの場所の、日照海浜国立森林公園だ。森林被覆率78%のこの公園には、メタセコイア、クロマツ、クヌギなど300種余りの木が生え、カササギなど200種余りの鳥がさえずる。
李さんらの目的地は五蓮山だった。両城河口国立湿地公園からは、もう一つの緑道である山海風情緑道に入った。日照市はこの2本の緑道を開通させている。総延長は61.8キロだ。
李さんは日照生まれで日照育ちだ。緑道の沿道は何年か前まで別の姿だった。「海岸線は漁師その他の家、干潟が広がっていましたけど、草木も今ほどなかったし、記念撮影をしたくなる場所もありませんでした」という。
日照市は海岸地帯その他の修復と整備に取り組み、陽光海岸緑道の建設なども行った。計画策定に携わった企業の日照市計画設計研究院集団で計画設計師を務める張波(Zhang Bo)さんは、5年前から続く海岸地域の整備についての「不動の大原則」を説明してくれた。すなわち全過程において「元の姿を尊重し、現場に合わせて設計する」だ。自然への干渉は最小限にする。しかし一方では生態系の弱い部分を重点的に修復し、海洋生態系の完全性を可能な限り追求する方針だ。
緑道の全線は自然の起伏を残し、車いすやベビーカーも全区間をそのまま通行できる。沿線には高木2万7000本、低木28万本が植えられ、緑化面積は49万平方メートルに達した。
自転車で緑道を通って通勤する人もいる。美しい風景を眺めて気持ち良く自宅と職場を往復できる。李さんは「生活の質がさらに高くなって幸せを強く感じます」と感慨深げに語った。
緑道は地元住民の生活を幸せにしただけでなく、都市としての新たな発展の方向を切り開いた。日照市は海岸の緑道に沿っての文化と旅行のプロジェクトを多く手配している。一連の旅行商品が企画発売されるようになり、人気を集めている。2023年には日照市に5333万人の観光客が訪れ、観光収入は353億7000万元(約7620億円)に達した。
陽光海岸緑道では、ウオーキングやサイクリングなどのイベントも行われている。2023年には90件余りの大型イベントが次々に開催された。これらイベントも経済効果を発揮しており、スポーツと文化、旅行が融合する発展の道が切り開かれつつある。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News