【6月10日 AFP】24F1第9戦、カナダGP(Canadian Grand Prix 2024)は9日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が大会3連覇を達成し、総合トップの座をさらに固めた。

 ここ3レース中2レースは優勝を逃していたフェルスタッペンだったが、今大会では戦える強さを取り戻し、さらに戦術的なレースでチームの卓越した作戦にも助けられ、3秒879差でマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)を下した。

 2番手からのスタートだったが、セーフティーカー介入が2回起こる荒れ気味の展開の中、時には運にも恵まれ、これでカナダGPは3年連続の優勝。通算ではGP60勝目に到達した。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)が3位に入り、速さを見せたがフラストレーションのたまるレースとなった同僚ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を上回った。終盤ラッセルに抜き返されたハミルトンは、レース後に自らを批判している。

 フェラーリ(Ferrari)の2台は完走できず、2週間前のモナコGP(Monaco Grand Prix 2024)で感動的な母国グランプリ初優勝を飾ったシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は、優勝したフェルスタッペンとの差が56ポイントに拡大した。

 マクラーレンのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)が5位、アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が6位に入り、以下は地元期待のアストンマーティンのランス・ストロール(Lance Stroll)、RBのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、アルピーヌ(Alpine F1)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)とエステバン・オコン(Esteban Ocon)が続いた。

 RBの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は14位。雨と晴れが交互に訪れるコンディション変化の中で、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)、フェラーリとウィリアムズ(Williams)の2台はリタイアを強いられた。(c)AFP/Tim Collings