ニンテンドースイッチ無償修理は欧州のおかげ 仏首相、若年層にアピール
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【6月8日 AFP】フランスのガブリエル・アタル(Gabriel Attal)首相(35)は、欧州議会(European Parliament)選の選挙戦最終日となった7日、コンドームや家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)」を持ち出して若い有権者に最後のアピールを行った。フランスにおける欧州議会選の投票日は9日。
仏最年少で首相となったアタル氏が属する中道の与党連合は、世論調査で極右政党「国民連合(RN)」に大差をつけられている。
アタル氏はインスタグラムに投稿した動画で、コンドームやニンテンドースイッチ、スマートフォンやタブレットなどの共通充電規格(USB Type-C)を例に挙げ、欧州がいかに若者に利益をもたらしているかをアピールした。
「これら3品には共通点がある──欧州だ」として、「皆さんが購入するすべてのコンドームが耐久性と安全性であらゆる要求を満たしている」のは欧州のおかげだと訴えた。
さらに、家庭用ゲーム大手、任天堂(Nintendo)に対して、不具合が生じたニンテンドースイッチのコントローラーを無償修理に応じさせたのも、昨年12月からメーカーに共通充電規格の採用を義務付けたのも欧州だと主張した。
アタル氏は、欧州議会選で極右が法案などの可決を阻止できる「ブロッキングマイノリティー(阻止少数)」を確保する恐れがあり、欧州は「危険」にさらされていると警告。バレリー・ヘイヤー(Valerie Hayer)氏率いる欧州議会の中道会派「欧州刷新」に投票するよう呼び掛けた。
オピニオンウェイ(OpinionWay)が7日に公表した調査結果によると、国民連合の支持率は33%で、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領率いる与党連合の15%、社会党の13%を大きく上回っている。(c)AFP