中小75万社超がスマートクラウドを活用=広東省
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【6⽉15⽇ Peopleʼs Daily】材質やデザインなどの情報を入力すれば生地やメーカーの情報が表示される。20年以上にわたりアパレル業を営んできた中国・広東省(Guangdong)東莞市(Dongguan)にある共赢服飾の施大慶(Shi Daqing)社長は「以前は仕入れのたびに、広州市(Guangzhou)の市場に何日も滞在しなければなりませんでした。今はオンラインで数分です」と説明した。
問題を解決したのは、広州致景信息科技(以下、「致景科技」)が開発したソフトウエアだ。膨大な布地情報を取り込んでおり、必要に応じてすぐに探し当ててくれる。
致景科技の李亜平(Li Yaping)高級副総裁によると、アパレルメーカーはかつて、服をデザインするのに図面作成、裁断、サンプル服の作成などで半月以上をかけていた。現在では同社のスマートプラットフォームでデザインやスタイルを選べば、数分後には、仮想縫製された服が数種類表示される。
産業チェーンの上流ではどうなのか。致景科技は四川省(Sichuan)宜賓市(Yibin)にある紡績会社の生産を、各自動織機に取り付けられたカメラを通して遠隔確認している。かつては人による検査だったので問題点の見落としが多かった。今では全自動検査により、問題があれば直ちに表示する。製品合格率は99%以上にまで高まった。
クラウドサービスは中小企業の悩みを解消した。中小企業はデジタル化の利点が分かっていても資金不足のために実現できないことが多かったが、クラウドサービスを利用すれば経費が大幅に節減できるからだ。
広東省仏山市(Foshan)にあるシン威針織(「シン」は「品」の「口」をすべて「金」にする)は致景科技が開発したスマート化システムを利用することで、技術改革の恩恵を得るようになった。同社の陳凱(Chen Kai)社長は、「設備の稼働状況をリアルタイムでモニタリングすることで、異常な作業停止時間が35%削減され、全体効率が30%向上しました」と述べた。
致景科技の設立は2014年で、現在では広東省内外の紡績アパレル生産の川上・川下企業5万社余りにサービスを提供している。同社は顧客企業の増加を背景に、2年間をかけて上下流企業の生産を連携させるクラウドプラットフォームを構築した。李高級副総裁は、「クラウド管理を通じて、下流の注文需要に基づいて、中上流の適切な企業を迅速に手配し、効率的な生産を推進しています」と説明した。
広東省ではデジタル化、ネットワーク化、スマート化の急発展が、紡績や家電などの従来型の製造産業のモデルチェンジを後押ししている。同省工業情報化庁の鄒勇兵(Zou Yongbing)総合エコノミストによると、近年では致景科技など優秀な産業インターネットプラットフォームの開発企業およびプロバイダー400社余りを育成し、累計3万社以上のデジタル化モデルチェンジを推進し、75万社以上の中小企業のクラウド利用をけん引している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News