【6月7日 AFP】女子テニスのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)は6日、イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)に敗れた全仏オープン(French Open 2024)の女子シングルス準決勝の試合後、物議を醸す判定にはビデオ検証を使うべきだと主張した。ガウフはこの試合で主審と激しく口論する一幕があった。

 問題の場面があったのは第2セットの第4ゲーム。当初「アウト」とコールされたシフィオンテクのサーブについて、主審が判定を覆してシフィオンテクにポイントを与えた。ガウフのリターンは大きくラインを割っていたが、ガウフは線審のコールを聞いてから返球したと抗議していた。

 コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)の観客がやじを飛ばす中、ガウフは主審に対して「彼らがブーイングしているのは、あなたが間違っているから」「こういうことが起きるのは、これで2度目。これは四大大会(グランドスラム)の準決勝。試合のルールを理解すべき」と言い放った。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)女王のガウフは、結局このゲームのブレークに成功したものの、試合には2-6、4-6で敗れた。

 試合後には報道陣に対し、審判がテクノロジーを使わずに1人でこうした判定を下すことがないようルール変更が必要だと主張。「他の競技では、判定を下すのにたいてい複数の審判がいる」「確か、全米オープンでは昨年、部分的に導入されたはず。自分もダブルスの試合で、それを利用した覚えがある」と指摘し、「いまさらそれがないなんて、ばかげていると言ってもいい」と述べた。

 さらに、「自分に起きたから言っているわけではない。どの競技にもそういうシステムがあるという話。選手として、後からネットで見たりして自分が正しかったと知るのは最悪」とし、「スポーツとして進化が必要。テクノロジーはある。テレビでは(リプレーを)見せているのに、選手が見れないのは理解できない」と語った。(c)AFP/Jed Court