【6月7日 AFP】西側諸国がウクライナに対し自国供与の兵器を使った限定的なロシア領攻撃を容認したことを受け、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は6日に公開されたABCニュースのインタビューで、米国供与の兵器によるモスクワ攻撃は認めていないと明言した。

 バイデン氏は米国供与の兵器を使ったウクライナの越境攻撃について「国境付近」に限るとした上で、「国境から200マイル(約320キロ)離れたロシア領内への攻撃は認めていない。モスクワやクレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)への攻撃も認めていない」と述べた。

 米政府は5月30日、ウクライナがロシアと国境を接するハルキウ(Kharkiv)州を防衛するため、米国供与の兵器を使ったロシア領内への越境攻撃を限定的に認めた。

 ドイツも翌31日、ウクライナがドイツ供与の兵器でロシア領内の標的を攻撃することを認めた。(c)AFP