字幕:スロバキア首相が反政府派批判 銃撃後初のビデオ演説で
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【6月6日 AFP】スロバキアのロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相(59)は5日、先月15日に銃撃されて以降初めて動画を通じて演説し、自身の暗殺未遂につながる「憎悪」を醸成したのは反政府だと非難した。
フィツォ氏は中部ハンドロバ(Handlova)で行われた会合の会場付近で支持者にあいさつ中、4発の銃弾を受けて重傷を負い、病院で治療を受けていた。計画的殺人未遂の疑いで逮捕・訴追された詩人のユライ・チントゥラ(Juraj Cintula)容疑者(71)は依然、勾留されている。
フィツォ氏はフェイスブックに投稿された約14分間のビデオメッセージの中で、「容疑者に対する憎しみはない」とし、「彼を許す。なぜあんなことをしたのか自分の頭の中で整理してもらいたい」と語った。
また、容疑者は「頭のおかしな男」ではなく、反政府的な動機によって形成された「悪と政治的憎悪の使者」だと主張。自身の政治的立場を強く擁護する一方で、反政府派や政権に批判的なメディア、NGOを非難した。
今後については、「順調なら6月末か7月初めには徐々に職務に復帰できるだろう」と述べた。
フィツォ氏は昨年10月、自身3度目となる首相に返り咲いた後、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの武器供与を停止するなど、対ウクライナ関係で強硬路線を貫いていた。
映像はフィツォ氏のフェイスブックに投稿された動画の一部と、フィツォ氏が治療を受けた病院の資料映像。(c)AFP/Laszlo JUHASZ