【6月6日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は5日、外国の報道機関との会見で、ロシアに「帝国復興の野望」はないと述べ、北大西洋条約機構(NATO)を攻撃するのではないかという疑念を「ばかげている」と一蹴した。

 会場となったロシアのエネルギー大手ガスプロム(Gazprom)の本社に旧ソ連国旗とロシア帝国旗が掲げられていたこと関するAFPの質問に対し、プーチン氏は「われわれの帝国再興の野望を探る必要はない。そんなものはない」「ないものを探る必要はない。ロシアは敵だというイメージをでっち上げてはならない。自らを傷つけるだけだ」と答えた。

 プーチン氏はさらに「彼らはロシアがNATOを攻撃したがっているというアイデアを思い付いた。正気を失ったのか? ばかなのか? 誰がでっち上げたんだ? ナンセンスだ、ばかげている」とまくし立てた。

 ロシアは、2022年2月24日のウクライナ侵攻開始前から軍事攻撃を準備していたことは否定しており、西側諸国がロシアに危害を加えるためにウクライナを利用していると非難している。

 またロシアはウクライナの5地域の併合を宣言したが、プーチン氏を含む複数の政府高官は、これらの地域はロシア帝国および旧ソ連に属していたと指摘している。(c)AFP