【6月5日 AFP】フランス北西部ブルターニュ(Brittany)地域圏の村で5日、1944年のノルマンディー(Normandy)上陸作戦から80年を記念する式典に出席するためエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が訪れるのを控え、国旗が盗まれたり、バス停留所に落書きをされたりする事件があった。

 事件があったプリュムレック(Plumelec)村はフェイスブックの公式アカウントに「式典用に掲げられていた国旗が夜間にすべて盗まれた」ほか、「バス停も被害に遭った」と投稿した。

 地方紙ウエスト・フランスによると、バス停には「ブルターニュは売り物ではない」「マクロンはブルターニュに来るな」といった言葉や「ここはフランスではない」など、分離独立運動色の濃い文言がスプレーで書かれていた。

 式典前に出された報道発表によれば、マクロン氏はプリュムレックを訪れ、第2次世界大戦(World War II)時にナチス・ドイツ(Nazi)軍に対峙(たいじ)したブルターニュ地方の抵抗運動や英陸軍特殊空挺(くうてい)部隊(SAS)が果たした役割をたたえる予定。

 ノルマンディー上陸作戦は1944年6月5日から6日の夜、プリュムレック村で始まった。(c)AFP