レアル移籍のエムバペ、PSGでは「人に不快にさせられた」
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【6月5日 AFP】サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)への移籍が決まったキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が4日、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)では「物事と人に不快にさせられた」と明かした。
エムバペは7年間を過ごしたPSGを2023-24シーズン限りで退団し、長くうわさされていたレアル移籍を決めて5年契約を結んだ。
PSGでは退団の意向を明かしたところ、昨年夏に行われた日本と韓国へのツアー中にクラブ幹部から試合に出場させないと脅されたという。
フランス代表の親善試合を前に記者会見に臨んだエムバペは、「そう言われ、理解させられた。横暴な言い方だった」とコメント。「PSGに不満はない。そんなことを言えば、恩をあだで返し、自分を守ってくれた人の顔につばを吐くことになる。それでも物事と人間には不快にさせられた」と続けた。
PSGでの最終シーズンには、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督、またASモナコ(AS Monaco)でも仕事をしたアドバイザーのルイス・カンポス(Luis Campos)氏の下で、リーグ優勝とフランス杯(French Cup 2023-24)のタイトルを獲得した。一方で、クラブのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長の最大の目標である欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇は実現できなかった。
エムバペは「僕を救ってくれたのはルイス・エンリケとルイス・カンポスだ」と明かし、「二人がいなかったら、僕がまたピッチに立つことはできなかっただろう」と感謝した。
フランス代表は5日にルクセンブルクとの親善試合を行い、さらにもう1試合を挟んで、17日にオーストリアとの欧州選手権(UEFA Euro 2024)初戦を迎える。
エムバペは「自分にはキャプテンとしての責任がある。移籍の件は代表チームにも影響していたと思う。これからは代表に関する質問にだけ答えていく。みんなを守りたい」と話した。(c)AFP