【6月4日 AFP】メキシコ西部ミチョアカン(Michoacan)州の町で3日、町長の女性が殺害された。同州政府が発表した。事件は、初の女性大統領にクラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum)氏が選出されてから1日とたたずに起きた。

 ミチョアカン州内務省によると、殺害されたのは同州北部コティハ(Cotija)町のヨランダ・サンチェス・フィゲロア(Yolanda Sanchez Figueroa)町長。同省は、X(旧ツイッター)への投稿で殺害を強く非難した。

 事件は、前メキシコ市長のシェインバウム氏がメキシコ史上初の女性大統領に選出され、性別に基づく暴力がまん延する同国での変革が期待される中で起きた。

 現地メディアによると、2021年に町長に選出されたフィゲロア氏は公道で銃撃された。当局は、事件の詳細は明かさず、犯人逮捕に向けた作戦を開始とだけ述べた。

 フィゲロア氏は2023年9月にも事件に巻き込まれている。この時は、隣接するハリスコ(Jalisco)州グアダラハラ(Guadalajara)のショッピングモールで拉致された。事件発生から3日後、連邦政府が同氏の生還について発表した。

 現地メディアは当時、犯罪組織「ハリスコ・カルテル・ニュー・ジェネレーション(Jalisco Cartel - New GenerationCJNG)」による犯行だと報じた。フィゲロア氏は組織の活動にあらがい、脅迫を受けていた。(c)AFP