米、ガザ停戦へ国連決議案の草案発表
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【6月4日 AFP】米国は3日、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)のパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での停戦に向けた国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議案の草案を発表し、ハマスに受け入れを呼び掛けた。草案は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領が先週公表した概略を支持する内容になっている。
米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使は、「中東諸国を含めさまざまな国の指導者や政府の支持を得ている」と主張した。
AFPが確認した草案には、「5月31日に発表された新たな停戦案を歓迎し、ハマスに対して同案を全面的に受け入れ、合意内容を無条件で遅滞なく履行するよう求める」との文言が盛り込まれている。
バイデン氏は5月31日、イスラエルが完全な停戦に向けた行程表を提示したと発表。3段階から成り、紛争終結に向け6週間かけてイスラエル軍がガザの人口密集区域から撤退する一方、ハマスは人質全員を解放、さらに、ハマスには権限を与えずにガザの復興計画に着手するなどと説明していた。
しかし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相側は、ハマスの軍事・統治能力の破壊を含め、「すべての目標が達成されるまで」戦闘を続ける考えに固執。米国との足並みはそろっていなかった。(c)AFP