【6月3日 AFP】国際航空運送協会(IATA)は3日、航空業界全体の旅客数と収益が今年、過去最高となる見通しだと発表した。

 航空業界はここへ来て、新型コロナウイルスの世界的流行による低迷から急速に回復している。

 IATAによると、今年は世界で延べ50億人近くが旅客機を利用すると予想される。収益は9960億ドル(約156兆円)を見込んでおり、共に過去最高となる見通し。また純利益は300億ドル(約4兆7000億円)に上るとしている。

 一方、今年は支出も過去最高が予想され、前年比9.4%増の9360億ドル(約147兆円)を見込んでいる。

 航空各社は部品および人員の不足に加え、気候変動に関連する豪雨や山火事の影響で、経費の急増に直面している。

 4月にはアラブ首長国連邦(UAE)で記録的な大雨が降り、国際線乗降客数世界1位のドバイ国際空港(Dubai International Airport)の滑走路が冠水し、2000便以上が欠航した。(c)AFP