ズベレフのDV裁判、ドイツで開始 全仏出場のため本人欠席
発信地:ベルリン/ドイツ
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【6月1日 AFP】男子テニス、世界ランキング4位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が、元交際相手に暴行したとして昨年10月に科された罰金45万ユーロ(約7680万円)に不服を申し立てた裁判が、同国ベルリンで31日に始まった。ズベレフは現在全仏オープン(French Open 2024)に出場中で、出廷命令も出ていなかったため審理を欠席した。
裁判所によるとズベレフは2020年5月、元恋人のブレンダ・パテア(Brenda Patea)さんの首を両手で絞めたとされている。パテアさんは、この暴行で「呼吸困難と激痛」に襲われたとされているが、ズベレフは一連の告発内容を否定している。
パテアさんは事件から1年以上が経過してから刑事告発しており、ズベレフの弁護人は二人の間にできた娘の親権と養育費の支払いをめぐる争いに関連した告発だと主張。パテアさん側は、単に金銭目的の裁判だとする主張を否定している。
ズベレフは2021年10月にも、別の元恋人のオルガ・シャリポワ(Olga Sharypova)さんからドメスティックバイオレンス(DV)を訴えられ、男子プロテニス協会(ATP)が調査を行ったが、2023年1月に証拠不十分で調査は終了となった。
現在開催中の全仏オープンで、ズベレフは通算14度の大会制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を1回戦で下した後、5月30日の2回戦ではダビド・ゴファン(David Goffin、ベルギー)にストレート勝ちを収め、3回戦まで勝ち残っている。(c)AFP/Katharina WIECHERS