【5月31日 AFP】米当局は31日、乳牛の鳥インフルエンザ感染に関連し、3人目の感染者が確認されたと報告した。

 今回確認されたのはミシガン州の農場労働者で、同州では2例目。4月の最初の感染者はテキサス州で確認された。

 米疾病対策センター(CDC)は3例とも、より懸念されるヒト-ヒト感染ではなく、牛からヒトへの感染だと説明した。

 ただし、これまでの2例が軽い症状だったのに対し、今回は「インフルエンザ・ウイルス感染に伴う急性呼吸器疾患のより典型的な症状」が報告された。また発熱を伴わない咳、目の不快感、目やになどの症状も見られた。

 患者は自宅隔離され、抗インフルエンザ薬オセルタミビルによる治療を受けて症状は治まった。

 ミシガン州保健局によると、この労働者は当局が酪農牛群に濃厚接触する場合に推奨している個人防護具(PPP)を使用していなかった。

 米国ではここ数週間、乳牛を含む50種以上の動物から高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスが検出されている。28日にはアイダホ州の農場で複数のアルパカからH5N1ウイルスが検出された。(c)AFP