【5月31日 AFP】山梨県富士河口湖町は、コンビニエンスストア「ローソン(Lawson)」の屋根越しに富士山を撮影できることで観光客に人気のスポットに今月、黒い幕を設置したが、穴が開けられたため張り替える方針を明らかにした。国内メディアが30日、報じた。

 同町は、主に外国人観光客によるごみのポイ捨てや交通ルール違反などのマナーの悪さに対する苦情が近隣住民から相次いだのを受け、「目隠し」となる幕の設置に踏み切った。

 高さ2.5メートル、幅20メートルの幕は先週設置されたばかりだが、既に少なくとも10個の穴が確認された。

 共同通信などによれば、新しい幕は、より強度が強く明るい色合い(青や緑など)の素材で張り替える方針だという。

 朝日新聞によると、渡辺英之(Hideyuki Watanabe)町長は記者会見で、夏の観光シーズンを前に「なるべく早く張り替えたい」と述べた。

 日本を訪れた外国人観光客は今年3月、初めて単月で300万人を突破。翌4月も300万人を超えた。

 だが、イタリア・ベネチア(Venice)などの世界的観光地と同様、観光客の流入は万人に歓迎されているわけではない。ベネチアは最近、旧市街の日帰り観光客を対象に入場料の試験徴収を開始した。

 日本の古都京都でも、観光客が 芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)にハラスメントをしているとの苦情が上がっている。(c)AFP