【5月30日 Xinhua News】中国山東省威海市は清王朝時代の北洋水師(北洋艦隊)の誕生地で、中日甲午戦争(1894~95年)の終戦の地でもある。威海市博物館では現在、甲午戦争勃発から130年を記念する「山東省水中考古学成果展」が開かれており、北洋水師の戦艦「定遠」や巡洋艦「来遠」など威海湾で沈没した軍艦から引き揚げた文化財を初めて一般公開している。

 邵毅(しょう・き)館長は「今回は収蔵品の中から定遠の56点、来遠の48点、その他威海海域で引き揚げた文化財、磁器片計38点、潜水・探査設備などを選んで初展示した」と説明した。

 同館は現在、定遠の108点、来遠の48点を含む甲午戦争の沈没艦文化財計156点を所蔵する。文化財は主に銅製で、57ミリの散弾と徹甲弾、37ミリ砲弾殻のほか、モーゼル小銃の弾丸と薬きょう、ウェブリーリボルバー拳銃の弾丸などを含む。邵氏によると、大量の武器弾薬、生活用品などの引き揚げは、当時の戦争状況と北洋水師の将兵の細かな生活を再現でき、現代の人々に歴史をより立体的、より生き生きと伝えることができるという。(c)Xinhua News/AFPBB News