【5月31日 Xinhua News】在ノルウェー中国大使館がこのほど、ノルウェーの首都オスロで開いた「グリーンな未来へともにー中国・ノルウェーグリーン協力シンポジウム」で、ノルウェー政財界の関係者の多くが両国のグリーン(環境配慮型)分野における協力の先行きに対する期待を示した。

 「一帯一路」グリーン発展国際連盟(BRIGC)諮問委員会主任委員を務めるエリック・ソルヘイム元国連事務次長は会期中、新華社のインタビューに応じ、「西側は中国からグリーン発展のための技術を学ぶ必要がある」と語った。

 ソルヘイム氏は中国は米電気自動車(EV)テスラなど外国企業による中国での投資、生産、販売を許可することで、中国EV市場の競争を促し、「ナマズ効果」によって競争力を持つ自国ブランドを創出しており、この成功経験はノルウェーを含む西側諸国にとって参考にする価値があるとの見解を示した。

 同氏は「これこそがわれわれとその他西側諸国がすべきことだ。中国企業が米国と欧州で工場建設のための投資を行うことを許可することで、現地企業の競争力向上を促し、現地企業も今後のグリーン経済をめぐる競争の中で一定の地位を占められるようにする必要がある」と指摘。「市場を閉鎖すれば、下り坂をたどるしかない。中国企業による投資を認め、彼らとの技術協力を展開しなければならない」と強調した。

 ノルウェーのRORO船大手ホーグオートライナーズのセブヨルン・ダール最高経営責任者(CEO)は、グリーントランスフォーメーション(GX)には国際協力が不可欠だとし、「中国企業との協力がなければ、実現することは難しい」と語った。同社はここ数年、GXに踏み切ったことから中国の造船企業に複数の天然ガス(LNG)燃料RORO船を発注しており、それらの船舶が続々と引き渡され、運航を開始していると説明。さらに、中国のパートナーと製品に対する信頼から新たに発注したことも明かし、「中国の造船企業の支援がなければ、われわれはGXを実現することは不可能だ」と述べた。 

 ノルウェー外務省持続可能開発局のオッド・インゲ・クバルハイム局長は、中国の再生可能エネルギー発展の速度と規模に感銘を受けたとし、世界が化石燃料から再生可能エネルギーへと移行する過程で、「中国は欠かすことのできない重要な力だ」と強調した。

 クバルハイム氏はノルウェーにとって、国際協力は気候変動と環境問題に対応する重要な足がかりだとし、ノルウェーと中国はGXや海洋汚染対策、生物多様性保全などの分野で多くの共通の関心事があり、両国が協力を深め、世界の持続可能な発展に一層貢献していくことを期待すると述べた。

 企業支援・産業振興を担う政府系機関イノベーション・ノルウェー洋上風力部門トップのアンダース・ノルドバーグ氏は、「ノルウェーにはスタートアップ企業が数多くあり、従業員数は50人未満だ。GXにおいては、こうした企業にとって事業開拓と規模拡大に最も適した場所が中国となっている」と強調した。同氏は中国はクリーンエネルギー産業に莫大な資金を投じており、この分野で世界の重鎮だとし、ノルウェー企業は中国市場の先行きに期待し、中国クリーンエネルギー産業への直接投資を持続的に伸ばしていくとの見通しを示したとともに、水力・風力・太陽光発電などの分野で、中国パートナーと協力して中国、さらには世界でシェアを拡大するノルウェー企業が増えつつあることも明らかにした。(c)Xinhua News/AFPBB News