【5月29日 AFP】ボクシング、元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン（Mike Tyson、米国）が28日、体調不良を訴えたとの報道が出た中で、7月の復帰戦に向けて調子は「100パーセント」だとアピールした。

　57歳のタイソンについては26日、マイアミからロサンゼルスへのフライト中に吐き気とめまいを訴え、治療を受けたとの報道が出た。ロサンゼルス国際空港（Los Angeles International Airport）で、他の乗客が降機を認められる前に、救急隊員が飛行機に乗り込んで治療を行ったという。

　タイソンはユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール（Jake Paul、米国）と7月20日に対戦する予定で、そのファイトに向けて準備を進めている。かつて「最凶の男」と呼ばれたタイソンだが、今回の復帰は物議を醸しており、年齢が原因で負傷するのではないかという不安の声も出ている。

　それでもタイソンは、気分は良好だと主張。自身のX（旧Twitter）に「今の調子は100パーセント。もっともジェイク・ポールを倒すのに100パーセントは必要ないが」と短く書き込んだ。

　6月で58歳になるタイソンと27歳のポールのファイトは、テキサス州のライセンス当局が認可するヘビー級のプロ公式戦として、2分8ラウンドで行われる。タイソンは2020年にロイ・ジョーンズJr（Roy Jones Jr、米国）と戦ったが、このときはエキシビションで、公式戦は2005年を最後に遠ざかっている。(c)AFP