【5⽉28⽇ Peopleʼs Daily】北京首都国際空港(Beijing Capital International Airport)では、5月1日から5日までのメーデー連休中の1日の平均離着陸数が前年同期比約7%増の1139回で、1日当たりの旅客数は同17%近く増加して17万7200人だった。高速鉄道も乗り入れる上海虹橋駅では、5月1日のメーデー当日だけで乗車人数が平日より15万人近く多い延べ36万3600人だった。

 中国政府交通運輸部によると、2024年のメーデー連休中に居住地から別の地域に移動した人は前年同期比2.1%増の延べ13億5800万人だった。うち鉄道利用者は延べ9176万5000人、航空便では延べ997万1000人、道路交通による移動者数は延べ12億4977万人だった。これらの数字は中国経済の活気を示している。

 メーデー連休では人々の旅行意欲や消費意欲が大いに高まった。各地当局は特色あるイベントを多く開催して、観光客に新たな娯楽の体験を多元的に提供して、市場をさらに後押しした。政府文化および観光部の推計によると、今年のメーデー連休中の全国の国内旅行者は前年同期比7.6%増の延べ2億9500万人で、コロナ発生前の2019年同期比では28.2%増だった。国内観光客の旅行関連支出は前年同期比12.7%増の1668億9000万元(約3兆5900億円)で、2019年同期比では13.5%増だった。

 今年のメーデー観光は、北京(Beijing)や西安(Xi'an)のような観光スポットが極めて多い「大観光地」だけでなく、県範囲の小さな場所の文化や自然に浸りきる「県域観光」も人気を集めた。広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)柳州市(Liuzhou)、山東省(Shandong)淄博市(Zibo)、甘粛省(Gansu)天水市(Tianshui)などが観光客の注目を集め、貴州省(Guizhou)の西江千戸苗寨、安徽省(Anhui)の宏村などの古い農村でも遠来の観光客が大幅に増えた。

 国際観光も多くの路線での航空便の復活、入国利便化措置、相互ビザ免除国の数の増加に伴い急回復しつつある。メーデー連休中に出入国した観光客は延べ367万2000人で、うち入国者は延べ177万5000人、出国者は延べ189万7000人だった。

 消費関連でも明るい数字が出た。政府商務部によると、メーデー連休中の全国重点小売・飲食企業の売上高は前年同期比で6.8%増加した。国家映画局によると、メーデー連休向け映画の興行収入は15億2700万元(約328億円)に達し、観客動員数は3777万人だった。

 今年のメーデー連休期間中、全国の宅配業は業者側の受け取りと配達の合計で40億3200万件の宅配便を扱った。うち受け取りは19億9900万件で、1日当たりでは前年同期比32.7%増、配達は20億3300万件で、1日当たりでは同28.6%増だった。宅配業界は観光客に旅行記念品や旅先の特産品、荷物の配送サービスを提供する「宅配+旅行」という業界が融合して発展する新たな方式を積極的に模索している。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News