【5月27日 AFP】23-24スペイン1部リーグは26日、最終第38節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督が指揮を執る最後の一戦で、セビージャFC(Sevilla FC)に2‐1で勝利した。

 バルセロナは敵地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)でロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が先制点を挙げた後、ユセフ・エン・ネシリ(Youssef En-Nesyri)に同点ゴールを許したが、後半にフェルミン・ロペス(Fermin Lopez)の得点で勝利を収めた。

 リーグ戦2位に終わり、トロフィーを獲得できなかったシーズンを終えたバルセロナは、24日にジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長から解任されたシャビ監督の最終戦を有終の美で飾った。シャビ監督は1月に今季限りでの退任を表明したが、その後チームが好調を続けたことを受け、契約が切れる来季まで続投する方向でラポルタ会長と4月に合意していた。

 2021年11月に就任したシャビ監督は、昨季はリーグ制覇を果たしたが、今シーズンは宿敵の王者レアル・マドリード(Real Madrid)に勝ち点10差をつけられた。リーグ戦ではレアルとの2試合を落とすと、3位のジローナ(Girona FC)戦、ビジャレアル(Villarreal CF)戦でも黒星を喫していた。

 試合後にシャビ監督は、後任にとっての仕事は「簡単にはいかない」とコメントした。

 ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対して指揮官は「バルサは難しいクラブで、財政状況も悪いから、自分たちが困難な状況にあることを理解すべきだ」と述べた。

「逆境をくぐり抜けた状況を考えると、われわれの行ってきた仕事は十分に評価されていないと思う。就任時は9位で、シーズンを2位で終えた。その後は2冠を達成した。今年は基準に満たなかったが、それは四つの重要な試合のせいだ」

 後任には、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)や同国代表チームを率いたハンジ・フリック(Hansi Flick)氏が有力視されている。(c)AFP