【5月27日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2024)は26日、男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は2015年大会覇者で自身と同じ四大大会(グランドスラム)通算3勝のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に4-6、4-6、2-6で敗れ、最後の全仏オープンは初戦敗退となった。

 37歳のマレーは今夏を最後に現役を退く意向を表明しており、残す主要大会はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)とパリ五輪のみとなった。

 試合後にはこれが最後の全仏オープン出場となったマレーに対し、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)の観客はスタンディングオベーションを送り、マレーも拍手をして応えた。

 全仏オープンでは2016年に自己最高の準優勝を果たし、4度のベスト4と2度のベスト8を記録した。試合後には「ほとんどの選手がほしがるような結果をここで手にすることができた」と話し、「別の時代だったら結果も少し変わっていたかもしれないが」としつつ、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)でのキャリアを「誇りに思う」と胸を張った。

「最高の思い出ができた。自分にとっては簡単なサーフェスではなかったが、常に出場し、力強いパフォーマンスを見せることができた。ここでは何年もいいプレーをすることができた」

 マレーの全仏出場はワウリンカに1回戦で敗れた2020年以来4年ぶりで、激闘の末に同じくワウリンカに準決勝で屈した2017年の後ではわずか2回目だった。このところは足首のけがに苦しんでいたが、手術を避けて挑んだ最後の全仏だった。

 勝利したワウリンカはマレーについて「彼はテニス界において成し遂げられることをすべて成し遂げた」と話し、「素晴らしいチャンピオンで、素晴らしい人間。ファンも多いし、彼を見てテニスを始めた人も多いと思う。本当に尊敬している」と称賛した。

 ワウリンカは2回戦で第32シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie、英国)とパベル・コトフ(Pavel Kotov)の勝者と対戦する。(c)AFP