【5月27日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2024)は26日、女子シングルス1回戦が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)はルシア・ブロンゼッティ(Lucia Bronzetti、イタリア)を6‐1、4‐6、7‐5で下し、初戦を突破。2回戦での対戦が見込まれる世界ランク1位イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)との一戦を「光栄に思う」と語った。

 第1子出産に伴って1年以上ツアーを離脱していた大坂は、コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)での大会初戦で安定感を欠いたものの、ブロンゼッティを撃破した。

 次の対戦相手は、27日の初戦で予選勝者レオリア・ジョンジョン(Leolia Jeanjean、フランス)と激突するシフィオンテクが見込まれている。大坂との対戦はこれまで2度あり、直近の試合となった2022年のマイアミ・オープン(Miami Open 2022)ではシフィオンテクに軍配が上がった。

 2021年大会以来の全仏2回戦進出を決めた大坂は「正直、とても興奮している。妊娠中に彼女をよく見ていた。彼女は何度もここで優勝しているから、全仏オープンで対戦できるのは光栄なことだと思う。私にとっては大きな名誉であるとともに、挑戦」とコメントした。

 この日の勝利は、大坂にとって四大大会(グランドスラム)では2022年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)以来の白星。グランドスラムでは通算4勝を挙げているものの、そのタイトルすべてをハードコートで手にしている大坂は、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で2週目に到達した経験がない。

 それでも、現在世界ランク134位ながら着実にランキングを上げている大坂は、シフィオンテクに負けるだろうとは思っていない。

「自分がどの位置にいるのかを見極める試練なのは間違いないと思うけれど、自分自身に対する期待は低いとは言わない」

「どんな試合でも勝てると思っている人間。だからここまで来られた。自分を卑下して試合をすることはない」 (c)AFP/Jed Court