【5月25日 AFP】メキシコ政府は24日、今年3月以降の一連の熱波による死者は48人に上ると発表した。

 メキシコでは3~10月が暑い時期に当たる。昨年の同時期の熱中症による死者は、過去最多の419人だった。

 アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)大統領は午前の定例会見で、今年は「異例」の暑さだと指摘した。

 標高2240メートルに位置する首都メキシコ市は、もともと穏やかな気候で、エアコンを設置している家はほとんどない。しかし気象当局によれば、今月9日は最高気温34.3度を記録し、過去最高を更新。

 北中部サンルイスポトシ(San Luis Potosi)州でも最高気温が49.6度に達した。

 また、南部ではホエザル数十匹が木から落ちて死んでいるのが見つかり、猛暑が原因とみられている。

 メキシコ国立自治大学(National Autonomous University of Mexico)の研究者は、今後2週間はさらに最高気温が更新される可能性があると警鐘を鳴らしている。(c)AFP