バルサがシャビ監督解任 続投決定から一転
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【5月25日 AFP】サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は24日、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)監督の解任を発表した。シャビ監督は数週間前に続投することでジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長と合意していたが、クラブはラポルタ会長がシャビ監督に「2024-25シーズンの監督の継続はないと通告した」と明かした。
26日に行われるセビージャFC(Sevilla FC)との最終節が最後の指揮となるシャビ監督はSNSで、「生涯のクラブを離れるのは決して簡単ではないが、とても誇らしい」とつづった。
「日曜日(26日)からは、そこがエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス(Estadi Olimpic Lluis Companys)や、数か月後は新しいカンプ・ノウ(Camp Nou)であろうと、私は観客席のただの一人のバルサファンになる。なぜなら私は一人の選手や監督である前に、バルセロナの一ファンであるからだ。私はただクラブにとって最善を望んでいる。今後も彼らはいつだって私を自由にできる」
シャビ監督は1月に今季限りでの退任を表明したが、その後チームが好調を続けたことを受け、契約が切れる来季まで続投する方向でラポルタ会長と4月に合意した。しかしながら、財政難にあるバルセロナがレアル・マドリード(Real Madrid)や欧州の他のビッグクラブと競うのは難しいとのシャビ監督の発言に、ラポルタ会長が腹を立てていたとスペインメディアで報じられ、最近になって状況は一転していた。
バルセロナはシャビ監督に対し、「一人の選手およびトップチームの主将としてのその比類なきキャリアに加え、監督としての彼の仕事に感謝したい。彼の将来の成功を祈っている」とコメントし、近日中に新体制を明らかにすると述べた。後任には、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)や同国代表チームを率いたハンジ・フリック(Hansi Flick)氏が有力視されている。
シャビ監督は2021年11月に就任すると、昨季はリーグ制覇を果たしたが、今シーズンは連覇を逃し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)では準々決勝でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG、フランス)に敗退。スペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup 2024)では決勝でレアルに完敗し、国王杯(Copa del Rey 2023-24)でもアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に屈するなど無冠に終わった。
シャビ監督は現役時代、バルセロナでリオネル・メッシ(Lionel Messi)に次ぐクラブ史上2番目の公式戦767試合に出場し、8回のリーグ優勝と4回のチャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトル獲得に貢献した。(c)AFP/Rik Sharma