【5月24日 AFP】今季限りで現役を引退したサッカー元日本代表主将で、ドイツ・ブンデスリーガ1部フランクフルト(Eintracht Frankfurt)の長谷部誠(Makoto Hasebe、40)が24日、都内で記者会見し、日本人としては初となる将来的な欧州トップリーグでの監督就任に意欲を示した。

 長谷部は途中出場した前週末のリーグ最終節を持って現役生活に終止符を打った。ブンデスリーガでは17シーズンにわたりプレーし、通算384試合出場は外国人選手としてはペルーのクラウディオ・ピサーロ(Claudio Pizarro)に次ぎ、ポーランドのロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)と並んで歴代2位タイの記録となった。

 日本代表では通算114試合に出場し、W杯3大会でキャプテンを務めた長谷部。今後についてはフランクフルトのユースレベルで指導者としてのキャリアをスタートすると明かし、「最終的に目指すところはトップチーム。一番上のところではある」と語った。

 今季はブンデスリーガの最年長選手となり、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)のオーレ・ベルナー(Ole Werner)監督より4歳年上だった長谷部は、「あまり年齢でどうこうというのは意識しない」と話しつつ、「指導者の道を進むに当たって、まずはしっかりと経験を積んで、将来的に日本なのかドイツなのか分からないですけれど、高いレベルでやれる監督になりたい」と述べた。

 長谷部は浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)でJリーグ1部(J1)とAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League)のタイトルを獲得し、2008年にVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)へ移籍。1年目にブンデス1部優勝を経験すると、その後はニュルンベルク(1. FC Nuremberg)を経て2014年からフランクフルトに加入し、ドイツカップ(German Cup)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)を制した。

 日本代表では2011年にアジアカップ(AFC Asian Cup)制覇を飾った。(c)AFP