世界のフォアグラ・キャビア市場で中国企業が主力に
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【5月26日 CGTN Japanese】フォアグラと言えば、フランス料理をイメージする人が多いでしょう。実は現在、世界のフォアグラの45%は中国中部の安徽省霍邱県で生産されています。霍邱県では世界的に有名なフォアグラ専用品種で、フランス・ランド地方原産のガチョウを養殖し、加工する企業が100社以上あり、年間5000トン以上のフォアグラを生産する、全国最大のフォアグラ生産拠点となっています。
フォアグラは、実は中国では20年以上も前から生産されています。ここ数年、霍邱県のフォアグラに関する産業チェーンは絶えず拡大しています。新鮮なフォアグラのほかに、ワイン漬けのフォアグラやバラの香りを移したフォアグラなど10種類以上の調理済み食品やフレーバーを開発しています。
キャビアはチョウザメの卵を加工して作る高級食材で、以前はほとんどがフランスやベルギーなどで生産されていましたが、今や中国は世界最大のキャビア生産国・輸出国となり、年間約260トンを生産し、世界市場の60%に供給しています。
中でも、中国西部の四川省雅安市天全県のキャビア生産企業は2023年には60トンのキャビアを生産し、全国の生産量の23%を占めました。同企業は県政府と協力し、革新的な「共有養魚池」モデルを打ち出しました。「共有養魚池」は主に村が資金を調達し、企業の求める基準に基づいて建設したものを企業にリースバックします。村は毎年企業から投入資金の8%前後の配当、約100万元(約2180万円)余りを受け取ることができます。
現在、天全県のチョウザメ産業はチョウザメの種苗、育苗、育成、キャビアの加工販売など全産業チェーンに拡大し、計7社あります。輸出による2023年の外貨収入は1368万ドルに達し、300世帯近くに利益をもたらしています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News