【5月24日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2024)は23日、女子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、四大大会(グランドスラム)通算4勝で元世界ランキング1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、前回女王で大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)と2回戦で激突する可能性のあるドローとなった。

 1回戦では現在世界134位の大坂が同48位のルシア・ブロンゼッティ(Lucia Bronzetti、イタリア)と、同1位のシフィオンテクが予選勝者と対戦する。

 大坂は全仏オープンではほろ苦い経験が続いている。2021年大会では初戦を突破した後、選手に義務付けられている会見を拒否して罰金を科され、その後メンタルヘルスを理由に大会を途中棄権。23年大会は産休で欠場し、これまで全仏では3回戦が最高成績となっている。

 一方のシフィオンテクは、前哨戦のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)とイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2024)の2大会連続優勝を果たしており、その勢いのまま大会に臨む。

 今大会を制すれば自身5度目のグランドスラム優勝となり、大会3連覇は2007年のジュスティーヌ・エナン(Justine Henin、ベルギー)以来となる。また、4度目の全仏制覇を果たせば、オープン化以降ではクリス・エバート(Chris Evert、米国)とシュティフィ・グラフ(Steffi Graf、ドイツ)、そしてエナンに続く快挙となる。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)2連覇中の第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)は、1回戦の相手が世界101位のエリカ・アンドレーワ(Erika Andreeva)に決定。順当に勝ち上がれば、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)元女王のエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)と準決勝で激突する。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2023)の現女王で第3シードのココ・ガウフ(Coco Gauff、米国)は、1回戦で予選勝者を迎え撃ち、順当に勝ち進めば準決勝ではシフィオンテクが待ち受けているとみられる。

 世界ランク5位のジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)は同日、けがが治りきっていないとして大会を欠場すると発表した。負傷の詳細については明かしていない。(c)AFP