【5月26日 CGTN Japanese】中国航天科技集団が開発・建設したアジア最大、中国初のエンジン垂直高空模擬試験台の点火試験がこのほど無事終了しました。同試験台は、エンジンがキロパスカル級以下の真空作業環境下で1000秒間続く高高度シミュレーション試験を実施することができます。今回の点火試験の成功は、試験台が完全に完成し、試験能力を備えたことを示し、中国の液体燃料ロケットエンジン垂直高空模擬試験台の空白を埋め、後続の大型運搬ロケットの試験条件の整備に重要な技術的サポートを提供するとみられています。

 同プロジェクトチームは試験台のために蒸気発生器の複数機並列システムを開発し、高信頼性フレア点火技術と押出・ポンプ圧マルチモーダル安定起動技術を突破し、システムの耐障害性を高めるための冗長性とリアルタイム故障診断機能を持たせ、エンジン推力自動検証技術を解決し、試験準備期間を短縮できるだけでなく、推力検証の精度をより高めることができました。また、デジタル化シミュレーション、試験プロセスフローの再構築などの手段を採用して試験システムの健全度に対するリアルタイム診断、試験プロセスの完全デジタル化管理を実現しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News