ICC逮捕状請求、イスラエルとハマスが同列との「誤った印象」 独
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【5月21日 AFP】国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン(Karim Khan)主任検察官が戦争犯罪などの疑いでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相やイスラム組織ハマス(Hamas)指導者らの逮捕状を同時に請求したのを受け、ドイツは20日、彼らが「同列であるかのような誤った印象」を与えると指摘した。
カーン氏は同日、ICCに、イスラエルのネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相、ハマスのパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)トップ、ヤヒヤ・シンワル(Yahya Sinwar)氏や最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏らの逮捕状を請求した。
ドイツ外務省の報道官は声明で、ハマスの指導者とイスラエルの首相・外相の逮捕状を同時請求するのは「彼らが同列であるかのような誤った印象を与える」と指摘した。
さらに、ハマスが昨年10月7月に行ったイスラエルへの攻撃を「残忍な大虐殺」と呼び、「ハマスはイスラエル人の人質を言語に絶する状況に置き、ロケット弾でイスラエルを攻撃し、ガザの民間人を人間の盾として利用し続けている」と非難。「イスラエル政府にはこうした行為から自国民を守る権利と義務がある」と主張。イスラエルとハマスの件は「全く異なる」ものとして扱うべきだと指摘した。(c)AFP