【5月20日 AFP】男子ゴルフの今季メジャー第2戦、第106回全米プロゴルフ選手権(2024 PGA Championship)は19日、米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のバルハラGC(Valhalla Golf Club、パー71)で最終日が行われ、世界ランキング3位のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)が、メジャー史上最少の通算21アンダーでメジャー初優勝を果たした。

 東京五輪金メダルのシャウフェレは、最終日に「64」をマークした2020年の全米オープン選手権(2020 US Open Championship)覇者ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)から後半に猛追されたが、パー5の最終18番でバーディーを決めて「65」とし、1打差で逃げ切った。

 通算21アンダーはメジャー大会における72ホールの史上最少スコアとなり、過去4度記録された通算20アンダーを上回った。ツアー優勝も2022年のスコティッシュ・オープン(Genesis Scottish Open 2022)を最後になかったが、今大会では初日にメジャー最少タイの「62」をマークするなどし、勝利を手にした。

 ラウンド後には久々の優勝に「(18番の)パットが入ったときは正直少し感情があふれた」と明かし、「1週間を通して自分のプレーをしようと言い聞かせた。それがきょうは難しかったが、とにかく自分のやろうとしていることに集中することを最後まで心がけた」と語った。

 前回2位のビクトル・ホブラン(Viktor Hovland、ノルウェー)が通算18アンダーで3位に入り、シャウフェレと並ぶ首位タイで最終日を迎えたコリン・モリカワ(Collin Morikawa、米国)はイーブンパーとスコアを伸ばせず、通算15アンダーで4位タイとなった。

 世界1位のスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)は通算13アンダーで8位タイ。メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は通算12アンダーの12位タイで、10年ぶりの大会制覇はならなかった。今大会でのキャリアグランドスラムを目指したジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は通算6アンダーの43位タイに終わった。(c)AFP/Jim SLATER