【5月19日 AFP】サッカーイタリア・セリエA、ボローニャ(Bologna FC)のティアゴ・モッタ(Thiago Motta)監督は18日、マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)前監督が解任されたユベントス(Juventus)の指揮官就任を熱望されているものの、自身の将来については決断していないと述べた。

 20日に控えるユベントス戦を前に記者会見に臨んだモッタ監督は、「何も決めていないし、何の契約もしていない」と述べた。

「来週、会長(ジョーイ・サプト<Joey Saputo>氏)と話し合いをして、一緒に決断する。その後、ともに発表するつもりだ。辛抱が必要だ。このクラブ、会長、選手たちに大きな敬意をもって決断を下すつもりだ」

 元イタリア代表MFのモッタ監督は、2022年から今季終了までの契約をボローニャと結んでいる。

 チームは今季驚異的な成績を収めて4位ユベントスと勝ち点で並ぶ3位につけており、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場権を獲得。ボローニャは通算7度目、クラブとしては最後となっているリーグ制覇を飾った1964年にヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup)に出場しているが、現行のチャンピオンズリーグ出場経験はない。

 41歳の指揮官は来季のユベントス指揮官就任がこの数週間にわたってうわさされていたが、アレグリ前監督の解任によりその臆測がさらに強まっている。

 アレグリ前監督は、アタランタ(Atalanta)を下して優勝したイタリア杯(Italian Cup 2023-24)決勝の終盤に審判への抗議で退席処分となり、試合後の会見では伊スポーツ紙トゥットスポルトの編集長に乱暴したり、脅迫したりしたともされている。

 チームは、アレグリ前監督の試合中と試合後の行為はクラブの価値観と「相反する」ものだったため、解任を決断したと説明している。(c)AFP