【5月19日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が17日、首都キーウでAFPの独占インタビューに応じた。ロシアは今後、北東部で攻勢を強めるとの見方を示す一方で、前線を守るために必要なウクライナの防空システムは必要量の4分の1にとどまっていると訴えた。

 ロシア軍はこれまで数か月にわたってわずかに前進したのみだったが、10日にハルキウ(Kharkiv)州で新たな攻撃を開始して以来、過去1年半で最大の占領地拡大を達成した。

 ゼレンスキー氏は北東部の戦況について、ウクライナ軍が阻止するまでにロシア軍は国境から5〜10キロ侵入してきたと述べた。その上で、これはより大規模な攻勢の「第一波」に過ぎないかもしれないと警告。「(ロシアにとって)大きな成果だとは言わないが、冷静になり、彼らがわれわれの領土内で前進しつつあることを理解する必要がある」と語った。

 ゼレンスキー氏は、ハルキウの状況は「管理下に置かれている」が、「安定していない」と指摘。「われわれは必要な防空装備の約25%しか保有していない」とし、ロシアの航空優勢に対抗するためより多くの防空システムや戦闘機を提供するよう支援国に呼び掛けた。(c)AFP