LGBTQの権利保障押し付け、「反欧米感情」あおる セネガル首相
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【5月17日 AFP】セネガルのウスマン・ソンコ(Ousmane Sonko)首相は16日、外交の場や国際機関からの性的少数者(LGBTQ)の権利保障の押し付けは、「反欧米感情」につながる可能性があると警告した。
セネガルで同性愛者は汚名を着せられる。「同性との自然に反する行為」は違法で、5年以下の禁錮刑を科される。
ソンコ氏は首都ダカールで学生に向けて演説し、欧米人はセネガルの文化を尊重すべきだと訴え、同国で性的少数者に対する迫害は「一切起きたことがない」と主張。
その上で、「セネガルの価値観に反するライフスタイルや考え方を押し付けようとする外国からの試み」を批判した。
同氏は、欧米では性的少数者の保護が「重要な議論」になっているが、セネガルのような国々では「非常に大きな緊張」を生み、この問題への関心が高まれば、世界各地で「反欧米感情」をあおる恐れがあると警告した。
ソンコ氏は「ジェンダー問題は大多数の国際機関の議題や、二国間の報告書で定期的に見受けられ、さまざまな資金協力の条件としてもしばしば登場する」と指摘した。(c)AFP