【5月16日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は16日、北京の人民大会堂(Great Hall of the People)でロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談し、両国関係は「平和に資する」と自賛した上で、協力を一段と強化する意向を示した。

 今回のプーチン氏の外遊は、3月の大統領選で通算5期目を決めて以降では初めて。訪中は昨年10月以来。

 中国外務省によると、習氏は会談でプーチン氏に「老朋友(古くからの友人)」と呼び掛け、「中ロ関係は両国の基本的利益になるのみならず、平和にも資する」と語った。

 その上で「中国はロシアと共に、世界に公正と正義が確立されるよう努力する用意がある」とするとともに、「今日の中ロ関係は困難の末に得られたものであり、関係を大事にし、育んでいく必要がある」と述べた。

 一方、ロシア側のテレビ取材によれば、プーチン氏は、両国関係は「国際舞台において安定化要因」となっていると主張。「日和見的なものではなく、誰かに対峙(たいじ)するものでもない」と語った。(c)AFP/James EDGAR / Oliver HOTHAM