【5月14日 AFP】ロシア非常事態省は14日、南西部ボルゴグラード(Volgograd、旧スターリングラード)近郊で前夜、貨物列車が脱線し、貨車と燃料タンクが炎上したと発表した。当局は破壊工作の疑いがあるとみている。

 鉄道事業者の現地支部は「何者かによる不正な介入により、コトルバン(Kotluban)駅で貨物列車の貨車が脱線した」と説明した。

 脱線はグリニッジ標準時(GMT)13日午後10時15分(日本時間14日午前7時15分)に発生。火はすぐに消し止められ、死傷者はなかった。運行は数時間後に再開された。

 ロシアの鉄道では不審火や脱線が相次いでいる。

 脱線が起きた駅は、ウクライナ国境から約300キロに位置する。また、ボルゴグラードはウクライナの無人機攻撃の標的とされている。

 ロシア当局はこれまでの類似事案について、ウクライナや親ウクライナ派の仕業だと非難している。

 ウクライナ政府は脱線への関与についてコメントしていない。(c)AFP