【5月13日 AFP】旧ソ連構成国ジョージアの首都トビリシの議会前で13日、外国からの資金提供を受ける団体の規制を目的とした「外国の代理人」法案に反対する抗議デモが行われた。法案採決前日の抗議デモで、デモ隊と警官隊が衝突する場面もあった。ロシアでは「外国の代理人」という言葉は外国のスパイを意味する。

 当局は12日、議会の出入り口を塞げば逮捕すると警告したが、デモ参加者はこれを無視。議会前の門扉前に約1000人が集まり、一部では機動隊との小競りもあった。

 ジョージアでは数週間にわたり、同法案に反対する抗議デモが続いている。

 反対派は、ロシアでは同様の法律が反体制派締め付けに利用されているとしながら、同法案が議会を通過すればジョージアの民主主義が損なわれ、欧州連合(EU)への加盟申請が無駄になると主張。また、ジョージアが再びロシア政府の影響下に置かれる恐れがあるとも指摘している。

 与党であるジョージアの夢(Georgian Dream)は、法案によって団体の資金の流れを透明にすることはジョージアの主権保護に必要だとしている。

 法案は14日、議会で最終的な採決が行われる。(c)AFP