【5月12日 AFP】国連(UN)の世界食糧計画(WFP)は11日、アフガニスタンの複数の州で大雨により洪水が発生し、300人以上が死亡したと発表した。当局は非常事態を宣言し、行方不明者の捜索・救助活動を急いでいる。

 大雨のため川の水位が上昇し、村や農地は泥に覆われた。アフガンでは貧困の割合が多く、国民の多くは農業に依存している。

 北部バグラン(Baghlan)州は最も深刻な被害に見舞われ、WFPアフガニスタン事務所の広報官は、「現時点で311人が死亡し、家屋2011棟が全壊、2800棟が損傷を受けた」とAFPに述べた。

 タリバン(Taliban)のザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はX(旧ツイッター)で、「何百人もの同胞が悲惨な洪水で亡くなった」と述べた。

 当局によると、被害が甚大だったのはバグラン州のほか、北部タハル(Takhar)州とバダフシャン(Badakhshan)州、西部ゴール(Ghor)州とヘラート(Herat)州。(c)AFP