【5月11日 AFP】南米コロンビアのグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)大統領は10日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)政権がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事攻撃で「ジェノサイド(集団殺害)」を行っているとして、同首相に逮捕状を出すよう国際刑事裁判所(ICC)に求めた。

 ペトロ氏はX(旧ツイッター)に「ネタニヤフはジェノサイドをやめないだろう。必然的に、ICCが国際逮捕状を発付することになる」と投稿。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)に対しても、「ガザに平和維持隊を派遣することを検討し始めなければならない」と主張した。

 ICCは、国家の指導者に逮捕状を発付した前例がある。直近ではウクライナ侵攻をめぐり、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に逮捕状を出した。

 左派のペトロ氏は先週、ガザ侵攻をめぐり、イスラエルとの国交を断絶すると表明した。

 コロンビアの他に、ボリビアやベリーズ、南アフリカもイスラエルと断交。さらに数か国がイスラエルに派遣していた外交官を本国に呼び戻している。

 イスラエルは、コロンビアからの断交を表明したペトロ氏について、「反ユダヤ主義的で憎悪に満ちている」と反発。同氏の姿勢はガザを実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)に褒美を与えるに等しいと批判した。(c)AFP