【4月30日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するブラジル代表DFチアゴ・シウバ(Thiago Silva)が29日、今季限りでの退団を発表した。クラブの公式ウェブサイトに投稿された動画で、涙ながらに「夢」の4年間だったと話した。

 39歳のシウバは、2020年8月にフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)からフリーで加入。チェルシーでは公式戦通算151試合に出場し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、クラブW杯(FIFA Club World Cup)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)のタイトル獲得に貢献した。

 シウバは「チェルシーは自分にとって大きな意味がある。1年だけのつもりで来たのに、結果的に4年間も過ごすことになった。自分だけでなく、家族にとってもそうだ」「息子たちもチェルシーでプレーしているから、チェルシーの一員であることは大きな誇りの源だ。多くの選手が一員になることを願う常勝クラブで、彼らがキャリアを続けられることを願っている」と話した。

 さらに、「この4年間、ここでやってきたこと全てにおいて全力を尽くしたと思う。しかし、残念ながら何事にも始まりがあり、中間があり、終わりがある。さようならという言葉は、去って戻らない人々のためにある。自分はいつか戻ってくるつもりだ。別の役割になろうとも、近い将来ここに戻ってこられるように、扉を開いておきたい」と続け、「間違いなく夢だった。世界屈指のビッグクラブで、これほど偉大なことを成し遂げ、チャンピオンズリーグというプロ最高のタイトルを獲得できるとは夢にも思わなかった」と語った。

 ブラジル代表で通算113キャップを記録しているシウバは、今季チェルシーで公式戦34試合に出場している。しかし、27日のアストン・ビラ(Aston Villa)戦で鼠径(そけい)部を負傷し、これがチェルシーでは最後の試合になる可能性がある。(c)AFP