【4月29日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)は29日、中国へのテスラ車乗り入れ解禁の見通しを手土産に訪中を終えた。

 マスク氏は28日に北京入りし、李強(Li Qiang)首相ら政府高官と会談した。同氏の訪中は1年足らずで2度目。

 同日、中国は自動車のデータセキュリティーに関する要件を満たすEVの車種リストを発表。テスラは上海工場で生産する「モデル3」と「モデルY」が入り、規制上の重要なハードルをクリアした。

 また、米ブルームバーグの報道によると、テスラは地図やナビゲーション機能で中国のIT大手百度(バイドゥ、Baidu)と提携することで、中国国内での運転支援技術の使用をめぐる政府の承認にさらに近づいているとみられている。

 テスラは比亜迪汽車(BYD)など国内企業との競争が激化する中国市場で依然、最も売れているEVの一つ。また今後はさらに「完全自動運転(FSD)」のような機能によって売り上げを伸ばしたい考えだ。(c)AFP