【4月28日 AFP】23-24イングランド・プレミアリーグは27日、第35節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はウェストハム(West Ham)に追いつかれて2‐2で引き分け、タイトル争いで致命的な打撃を受けた。

 リバプールは、ハーフタイム直前にジャロッド・ボーウェン(Jarrod Bowen)に先制点を許したものの、後半立ち上がりにアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)が同点弾を決めると、さらにコーディ・ガクポ(Cody Gakpo)のシュートが相手守護神アルフォンス・アレオラ(Alphonse Areola)のオウンゴールを誘発し、逆転に成功した。

 しかしホームのウェストハムは77分、ボーウェンのクロスにマイケル・アントニオ(Michail Antonio)が頭で合わせ、同点に追いついた。

 勝てば首位アーセナル(Arsenal)に勝ち点では並べるはずだったが、リバプールはリーグ戦ここ5試合中4試合でポイントを落としており、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の政権は不穏なうちに終わりを迎えるようだ。

 1試合消化が少ないアーセナルは勝ち点2差、2位マンチェスター・シティ(Manchester City)は2試合消化が少ない中で同1差をそれぞれリバプールにつけている。アーセナルは28日に宿敵トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と、シティは同日に敵地でノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)との対戦を控えている。

 一方、シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)は1‐5でニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に敗れ、わずか1シーズンでの2部降格が決まった。開始早々にアネル・アフメドジッチ(Anel Ahmedhodzic)が先制点を挙げたブレーズ(The Blades、シェフィールド・ユナイテッドの愛称)だったが、敵地でニューカッスルに逆転を許した。

 勝ったニューカッスルは7位のままとなったが、この日バーンリーFC(Burnley FC)と1‐1で引き分けた6位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差を1に縮めている。

 マンUはアントニー(Antony Matheus dos Santos)の今季リーグ戦初ゴールで先制したが、バーンリーはゼキ・アムドゥニ(Zeki Amdouni)のPKで追いつき、残留に向けて希望をつなげた。

 4位につけるアストン・ビラ(Aston Villa)は2点のリードをふいにし、2‐2でチェルシー(Chelsea)と引き分けた。チェルシーは後半アディショナルタイム、アクセル・ディサシ(Axel Disasi)の逆転ゴールが相手へのファウルで取り消され、マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は試合後に怒りをあらわにしていた。

 エバートン(Everton)は1‐0でブレントフォード(Brentford FC)を下し、ここ5試合で4勝目を記録。リーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)違反で勝ち点8を剥奪されたものの、この白星で残留を決めている。(c)AFP