【4月28日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が2月に北極圏の刑務所で死亡したことについて、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は27日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が最終的な責任を負うが、その時期に殺害を命じていなかった可能性が高いと米情報機関が判断したと報じた。

 同紙によると、米情報機関は事実の分析や機密情報に基づき、こうした見解に至った。その事実の一つとして、ナワリヌイ氏が死亡したタイミングが挙げられている。ナワリヌイ氏が死亡したのは2月半ばで、約1か月後のプーチン氏の再選に影を落とした。

 同紙が消息筋の話として伝えたところによると、ナワリヌイ氏の死に対するプーチン氏の責任を疑うものではないが、「その時期」には殺害を命じていなかった可能性が高いと中央情報局(CIA)などの米情報機関は分析している。

 この見解を伝えられた欧州当局者の一部からは、現在のロシアが厳しく統制されていることから、プーチン氏に知られずにナワリヌイ氏が標的にされた可能性を疑問視する声も上がっている。(c)AFP