【4月27日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は、今季限りで退任するユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の後任にアルネ・スロット(Arne Slot)氏が就くことでオランダ・エールディビジの強豪フェイエノールト(Feyenoord)と合意した。英メディアが26日、報じた。

 英PA通信によると、45歳のスロット監督にはフェイエノールトとの契約が2年残っており、違約金が支払われることで合意したとされている。英BBCの報道では、違約金の総額は940万ポンド(約18億4000万円)に上るという。

 前日にスロット氏は、リバプールの本拠地アンフィールド(Anfield)で職に就くことを「確信」しているとして、「ぜひともリバプールに行きたい。今は両クラブが合意するかどうか見守っているところだ。そのことにはかなりの確信がある」と報道陣に語っていた。

 スロット氏は指揮官デビューとなったAZアルクマール(AZ Alkmaar)で素晴らしい手腕を発揮した後、2021-22シーズンにフェイエノールトの監督に就任。同シーズンにはクラブをヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2021-22)決勝に導き、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が率いるASローマ(AS Roma)に0-1で惜敗して初代王座は逃したものの、昨季のリーグ戦では本拠地デ・カイプ(De Kuip)に直近24年では2度目となるタイトルをもたらし、新たに3年契約を結んでいた。

 一方、クロップ監督は計9シーズンにわたってリバプールを指揮し、2018-19シーズンには欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)制覇、翌シーズンにはリーグ優勝を成し遂げた。

 同日にスロット氏の資質について問われたクロップ監督は、「彼が率いるチームのサッカーが好きだ。彼がそう(後任)だとして、本人もそれを望んでいるのは喜ばしい」「彼のことは知らないが、知る人たちは良い人物だと話していて、それは大いに気に入っている。良い指揮官で、良い男だ。これからのクラブが楽しみだ。彼が解決策で、その人物だとすれば、これ以上うれしいことはない」と語った。(c)AFP